0からプロダクトデザインのスケッチを勉強する方法

 
デザインの推敲としてスケッチを使うなら、自分さえ理解できれば、好きなように描いて大丈夫です。


では、なぜスケッチを勉強するのか?

ということは最後に紹介するとして、まずはおすすめの教材と道具を紹介します。


1. スケッチが学べる本


基礎から始めるなら、この本は絶対に読みましょう。私のように、途中からこの道に入る元理系にとって、基礎作りはこの本がとても頼りになりました。日本語に翻訳されているのが嬉しいですね。




続いてこれ。マーカースケッチのすべてが学べる一冊です。 必読書を通り越して、必模写本です。中身はこんな感じ。全て英語ですが、図で分かります。


2.スケッチが学べる動画

上の2冊を終えたら、光や陰、パースなどの基礎は理解できているはずです。しかし、完成度が高いスケッチが描けるかは別問題。 こんな時は、映像で見れば、書物では教えてくれないことが勉強できます。


(1) Spencer Nugent

学生に特におすすめの画風。ラフですね。私の学校の先生は、「線を重ねず、一筆で完成させなさい」と教わりました。が、彼の動画を見ると、上手ければ重ねてもいいのだと分かります。






(2)SangwonSeok

もう一人の達人。実は彼は模写にそれほどおすすめしません。彼はうますぎるからです。実務ではスケッチは自分の考えをはっきりと表現できればいいのであって、sangwonさんのレベルまで練習するのは相当時間がかかります。






3.スケッチに必要な道具


気持ちよく絵を描くためには、お気に入りの道具が必要です。

(1) PMパッド
 
黒鉛、ボールペン、インクペンまで対応できる紙です。一度使ったら他のブランドには戻れません。



(2) モレスキン(Moleskine)
 
携帯に便利な、ポケットサイズのスケッチブック。随時出して、いいアイデアを残すのに非常にいいです。



(3) トラベラーズノート
 
 中身を交換でき、拓展機能が豊富です。携帯神器として、名刺ケースとレシートケースが要らないです。



(4) Pilotハイテック
中性ペン。とても細い線を描けます。画面スタイルが比較的に綺麗な効果が欲しい場合、これを使えます。




(5) カラー鉛筆Prismacolor
カラー鉛筆の第一の選択。


(6) マーカー:
copic>ad>marvy>touch。マーカーペンはまたの機会に紹介しますが。スケッチの基礎を十分練習してからマーカーペンを使うことを薦めます。でないと、 インクが乾いてしまいますので。

さあ、上の書籍、動画と道具が揃ったら、いよいよ楽しくスケッチを練習できます~最後に大事なことを言っておきます。


最後に

では最後に、スケッチがうまいメリットはなんでしょう?


まず、外形で勝負する製品にとって、スケッチは唯一素早く正確に表現できる手法です。車のスケッチを大量に見るのも、そのためでしょう。

また、スケッチがうまいと美的センスが養えます。私の経験上、スケッチが上手に描ける人は、醜い製品を設計する可能性は極めて低いです。

そして、上手なスケッチは自信を与えてくれます。模型担当からディレクターになった時、ささっとスケッチが描かれば、手下も「さすが!」と納得してくれるでしょう。

最後に、チーム作業で、スケッチで自分の考えを素早く表現できれば、案の通過率が増加します。

だから、ほとんどの場合、スケッチは正確ではっきりしていればよく、ギラギラまぶしくクールなのを求めるわけではありません。


最後に、みなさんも努力してスケッチを描く練習をして、いつか巨匠になって、好きなものを描けるようになる日を心待ちにしています。


marc newson


深沢直人

Dieter Rams